essay――yoshimi side

 夜中、目を覚ました。

 一番遠くで、永源寺先輩が眠っていた。

 凄いインパクトのある、かわいいパジャマ。いいな〜。わたしもほしい〜〜。

 蘭ちゃんは、隣の布団にいなかった。

 ──違った。

 足が、枕に乗っていた。

 あれ〜?

 なんか変だな〜。

 身体を起こして、見てみた。

 蘭ちゃんが、百八十度ひっくり返って眠っていた。

「唯人、唯人、蘭ちゃん凄い寝相だよ」

 左隣の唯人に声をかけてみた。

 返事がなかった。

 唯人は眠っていた。

 わたしの方に顔を向けて、口を半開きにして穏やかな呼吸を繰り返していた。

 ──ずぅっと小さいころから知っていた、唯人の寝顔。

 子供の時から変わらないスタイル。

 左手を胸に当てて、右腕を布団の上に差し出して。いつもわたしをチョップするその手も、今はおとなしいまま。

 いたずらしちゃおっかな。

 ちょっと、顔を覗き込んでみた。

 くるりと唯人が寝返りを打った。

 あ。

 いぢわる。

 しばらくして、また唯人が寝返りを打った。今度はこっちを向いてくれた。

 わっ。

 ぱちっと目が開いて、慌ててわたしは布団にもぐり込んだ。

「何してんだよ」

 くか〜、くこ〜〜、くけ〜〜。

 寝てるふり、寝てるふり。

 ……

 ……あ

 ……でも、本気で寝そうかも……

 ……

 ……zzz

 zzz……